世界動物の日に寄せて。かけがえのない家族へ「ありがとう」を伝えるペット火葬・ペット葬儀という選択

2025/10/06 ブログ
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こんにちは。アーバンペット葬儀社のわたなべです。

風の中に、ふと秋の気配を感じる季節となりましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。

10月4日は「世界動物の日」。動物の愛護と保護を目的として制定された、世界的な記念日です。

この日をきっかけに、今そばにいる愛犬や愛猫、小さな家族の温もりを改めて感じたり、虹の橋へと旅立っていった子たちの愛らしい姿を思い出したりしている方も、きっとたくさんいらっしゃることと思います。

言葉はなくても、その純粋な眼差しと全身で示す愛情で、私たちの日常をどれほど豊かに、そして温かいものにしてくれたことでしょう。彼らは間違いなく、かけがえのない家族の一員です。

しかし、そんな愛しい家族との時間には、いつか必ずお別れの時が訪れます。

その悲しみは計り知れず、胸が張り裂けるような想いをされることでしょう。私自身も、かつて愛犬を見送った時の、心にぽっかりと穴が開いたような感覚を今でも鮮明に覚えています。

「もっと何かしてあげられたのではないか」

「本当にこれで良かったのだろうか」

深い悲しみの中で、後悔の念に苛まれてしまうご家族様も少なくありません。

だからこそ、私たちは思うのです。

最期の時だからこそ、後悔のないように、その子のためだけに心を尽くしたお別れをしてほしい。そして、たくさんの「ありがとう」を伝えてほしい、と。

このブログでは、「世界動物の日」という特別な日に、まずこの記念日に込められた深い意味を紐解きながら、かけがえのない家族であるペットとのお別れの形、「ペット火葬」や「ペット葬儀」について、少しお話をさせていただきたいと思います。

もし今、深い悲しみの中にいらっしゃる方がいらっしゃいましたら、どうか無理なさらず、ご自身のペースで読み進めていただければ幸いです。

 

「世界動物の日」に込められた、深い愛情の物語

 

さて、皆様は「世界動物の日」が、なぜ10月4日なのかご存知でしょうか。

この日付には、今から800年以上も昔に遡る、一人の聖人の物語が深く関わっています。

「世界動物の日」は、1931年にイタリアのフィレンツェで開かれた国際動物保護会議で制定されました。そしてその日付は、動物の守護聖人として知られる「アッシジのフランチェスコ」の祝日に定められたのです。

フランチェスコは、12世紀のイタリアに実在した人物です。裕福な商人の家に生まれながら、若くしてそのすべてを捨て、神を愛し、自然を愛し、徹底して清い貧しさを生き抜いた、カトリック教会で最も敬愛される聖人の一人です。

彼の特異な点は、その愛情が人間だけに向けられたものではなかったことでした。

フランチェスコは、太陽や月、風や水、そして森に生きる動物や空を飛ぶ鳥といった、神が創りしすべてのもの(被造物)を、自分と同じ「兄弟姉妹」と呼び、分け隔てなく愛したと言われています。

彼にまつわる物語の中で、特に有名なのが「小鳥への説教」という逸話です。

ある時、フランチェスコが旅をしていると、道のほとりの木々に、おびただしい数の小鳥たちが集まっていました。彼は弟子たちに「ここで待っていなさい。私は兄弟である小鳥たちに、神様のお話をしましょう」と言って、鳥たちの群れの中へ入っていきました。

驚くべきことに、彼が近づいても一羽も飛び立たず、静かに彼の言葉に耳を傾けたといいます。フランチェスコは小鳥たちに、「神様が与えてくださった羽や美しい鳴き声、そして豊かな食べ物に感謝し、いつも神様を賛美しなさい」と優しく語りかけ、祝福を与えると、鳥たちは喜んでさえずりながら大空へ飛び立っていった、と伝えられています。

この物語は、フランチェスコがどれほど深く、純粋な心で動物たちと心を通わせていたかを象徴しています。彼は、人間が動物を支配するのではなく、同じ神の下に生きる対等な存在として、深い敬意と愛情を注いだのです。

このフランチェスコの精神こそが、「世界動物の日」の根底に流れるテーマです。

この日は、ただ単に身近なペットを可愛がる日というだけではありません。絶滅の危機に瀕している野生動物、劣悪な環境で苦しむ家畜、人間の都合で居場所を失った生き物たち…地球上に存在するあらゆる動物の命の尊厳に思いを馳せ、その権利と保護について考える日なのです。

そして、この普遍的で壮大な動物愛の視点を持つと、私たちの足元で無垢な瞳を向けてくれる、小さな家族の存在が、より一層愛おしく、奇跡的なものに感じられないでしょうか。

種族を超え、言葉を超えて、私たちに無償の愛を与えてくれる存在。

この、すべての命を慈しみ、尊ぶ心こそが、私たちがペット葬儀という仕事に携わる上での原点でもあります。

 

突然訪れる「もしもの時」。まず、ご家族様にしてあげられること

 

愛するペットが息を引き取った直後は、誰しもが動揺し、冷静でいることは難しいものです。

「何から手をつければいいのか分からない」と、お電話口で涙ながらにお話しされる方も多くいらっしゃいます。

でも、大丈夫です。慌てなくても、まずご家族様がしてあげられることがあります。

まずは、そっと体を清めてあげましょう。お湯で湿らせたタオルなどで、優しく体を拭いてあげてください。そして、いつも寝ていたお気に入りのベッドやタオルケットの上に、楽な姿勢で寝かせてあげます。手足は、胸の方へ優しく折り曲げてあげると、お箱にお納めしやすくなります。

次に、体を冷やしてあげることが大切です。保冷剤や氷をタオルに包み、お腹のあたりを中心に当ててあげてください。そうすることで、体の傷みを穏やかにすることができます。

詳しくはこちらの動画で

そして何より大切なのは、たくさん声をかけて、撫てあげることです。

「よく頑張ったね」「ずっと大好きだよ」「ありがとう」

その言葉は、きっと届いています。ご家族様の温かい手で撫でられることで、きっと安らかな気持ちでいられるはずです。

急いで何かを決めなければ、と焦る必要はありません。まずは心を落ち着けて、その子との最後の時間をゆっくりと過ごしてください。

 

心を込めたお見送りの形、「ペット葬儀」の重要性

 

「ペット葬儀って、本当に必要なの?」

そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、私たちは、ペット葬儀とは単なる火葬の儀式ではないと考えています。

それは、

ご家族様の心を整理し、深い悲しみを乗り越えるための、とても大切な時間なのです。

長年、江戸川区でペットのトータルケアに携わってこられた「ペットケアサービスLet’s(株式会社レッツ)」の代表、三浦裕子様も、常々こうおっしゃっています。

「ペットは家族そのものです。だからこそ、人間と同じように、尊厳を持ってお別れの儀式を執り行うことは、残されたご家族の心のケアにとっても非常に重要です」と。

三浦様のような、ペットと飼い主様に長年寄り添ってこられた専門家の方のお言葉は、私たちにとっても大きな指針となっています。

きちんと「さよなら」を伝える場を設けることで、

「ああ、本当に旅立ってしまったんだな」という現実を受け入れ、

「でも、これだけたくさんの愛情を注いであげられた」という事実が、ご自身の心を慰めてくれる。

ペット葬儀は、愛するペットへの最後の贈り物であると同時に、悲しみを乗り越え、前を向くための、ご家族様ご自身のための時間でもあるのです。

 

ご自宅で、いつも通りに。アーバンペット葬儀社の「訪問火葬」

 

私たちアーバンペット葬儀社が最も大切にしているのは、「住み慣れたご自宅で、ご家族様に見守られながら、安らかに旅立たせてあげる」ということです。

そのため、私たちは「訪問火葬」、いわゆる移動火葬車によるペット葬儀を専門としております。

専用の火葬炉を搭載した車でご自宅までお伺いし、ご自宅の駐車場や、近隣の思い出の場所など、ご家族様の希望される場所で火葬を執り行います。

火葬場まで足を運ぶ必要がありません。

ご高齢のご家族様や、小さなお子様がいらっしゃるご家庭、また、深い悲しみの中で外出することがお辛いと感じるご家族様にとって、心身のご負担を大きく軽減できると考えています。

以前、江東区にお住まいの、足の不自由なおばあ様からご依頼をいただいた時のことです。

18年間、片時も離れずそばにいた愛犬のチワワちゃんを見送られました。

「あの子を車に乗せて、遠くの火葬場まで連れて行くなんて、私にはとてもできない…。でも、最後までそばにいてあげたい」

涙ながらにそうお話しされたおばあ様のご自宅に伺い、いつもチワワちゃんが日向ぼっこをしていたという駐車場の一角で、お見送りをさせていただきました。

おばあ様は、ご自宅の窓からそっとその様子を見守り、火葬が終わってお骨になった小さな姿と対面した時、「家で見送れて、本当に良かった。あの子も安心したと思う。ありがとう」と、震える手で何度もお骨を撫でていらっしゃいました。

ご自宅という、その子にとって一番安心できる場所で、ご家族様に見守られながら虹の橋のたもとへと旅立つ。これ以上に安らかなお別れの形はないのではないかと、私たちは信じています。

 

「その子だけ」を大切に。こだわり続ける「個別火葬」

 

アーバンペット葬儀社のペット火葬は、「個別火葬」です。

なぜなら、一体一体、それぞれに大切な物語があり、ご家族様の愛情が注がれてきた、かけがえのない命だからです。

その子だけのために炉を温め、その子だけのために心を込めて、最期の旅立ちのお手伝いをさせていただく。それが私たちの譲れない想いです。

個別火葬だからこそ、火葬後のお骨は、すべて綺麗に残ります。

そして、ご家族様ご自身の手で、その小さなお骨を拾い上げていただく「ご家族拾骨」が可能です。

「この手で、最後までお世話をしてあげたい」

先日、練馬区でうさぎちゃんをお見送りしたご家族様がおっしゃっていました。

小さなお骨を、ご夫婦で一つひとつ、そっと骨壷に納めながら、「この足でいっぱい跳ね回っていたね」「この歯で牧草を美味しそうに食べていたね」と、涙ながらに思い出を語り合っていらっしゃったお姿が、今も忘れられません。

お骨を拾い上げるという行為は、悲しいけれども、とても温かい時間です。

亡くなったという事実を改めて実感すると同時に、確かに「生きていた」証に触れることで、ご家族様の心の中に、一つの区切りが生まれるのです。

もちろん、お骨を見るのがお辛いという方もいらっしゃいます。

その場合は、私たちが責任を持って拾骨させていただきますので、どうぞご安心ください。ご家族様のお気持ちを、何よりも大切にしたいと考えています。

 

最後まで、そばに。ご希望に応える「立ち会い」

 

「火葬の間、ずっとそばにいてあげたい」

そう願うご家族様の気持ちに、私たちはできる限りお応えしたいと思っています。

ご希望があれば、火葬炉にお体を納める瞬間から、火葬が終わるまで、そばで立ち会っていただくことが可能です。

(※火葬場所の状況や安全上の配慮により、ご希望に添えない場合もございますので、その際はご相談させてください)

最後のお顔を見て、体を撫で、「いってらっしゃい」と声をかけてあげる。

ただそれだけで、ご家族様の心は少し救われるかもしれません。

大田区でゴールデンレトリバーちゃんをお見送りした時のことです。

小学生の息子さんが、「僕、最後までちゃんと見てる!」と、お父さんと一緒にじっと火葬炉の前で見守ってくれました。煙や匂いもほとんど出ない特殊な火葬炉ですが、それでも熱気を感じる場所です。しかし、彼は一歩も動かず、時折涙を拭いながらも、愛犬の旅立ちをしっかりと目に焼き付けていました。

すべてが終わった後、「ちゃんとお空に行けたかな?」と尋ねる彼に、お父さんが「ああ、お前が見送ってくれたから、きっと迷わずに行けたよ」と優しく声をかけていた光景は、私たちスタッフの胸にも深く刻まれています。

命の尊さと、お別れの悲しみ。それを真正面から受け止めた彼の経験は、きっとこれからの人生の糧になることでしょう。

ペットは、命の尊さを私たちに教えてくれる、最高の先生でもありますね。

 

その子らしい、ご家族らしい「選べる供養方法」

 

お見送りの形がご家族様それぞれであるように、その後の供養の形も一つではありません。

アーバンペット葬儀社では、ご家族様のお気持ちに合わせた、様々な供養方法をご用意しております。

  • ご返骨

    火葬後、すべてのお骨を骨壷と骨袋にお納めし、ご家族様へお返しいたします。しばらくは手元に置いて、そばに感じていたいという方に選ばれています。

  • 永代供養

    提携している寺院にて、他のペットちゃんたちと一緒に、永代にわたりご供養する方法です。ご自宅でお骨を管理することが難しい方や、「お友達と一緒なら寂しくないかな」とお考えになる方に選ばれています。

  • 海洋散骨

    近年、自然志向の高まりとともに希望される方が増えているのが、海洋散骨です。大好きだった海や、広大な自然に還してあげたいという想いを形にします。私たちは、ご家族様に代わって、心を込めて東京湾沖へ散骨を代行させていただきます。

どの方法が一番良い、ということはありません。

ご家族様が、「この子にとって、私たちにとって、一番良い形だ」と思えることが何よりも大切です。

それぞれの供養方法について、丁寧にご説明させていただきますので、どうぞゆっくりとお考えください。

 

悲しみに寄り添う、心からのサポートを

 

私たちがこの仕事をする上で、一番大切にしていること。

それは、マニュアル通りの対応ではなく、ご家族様一人ひとりの心に寄り添うサポートです。

お電話をいただいた時から、葬儀が終わるその時まで、そして終わった後も、ご家族様の悲しみが少しでも和らぐよう、誠心誠意お手伝いさせていただきます。

葛飾区にお住まいだった、猫のミーちゃんのご家族様から、後日お手紙をいただいたことがあります。

「何をどうしていいか分からず、パニック状態で電話した私に、わたなべさんは『まず深呼吸しましょう。大丈夫ですよ』と優しく声をかけてくれました。その一言で、どれだけ救われたか分かりません。ただの火葬業者ではなく、本当に私たちの悲しみを分かろうとしてくれているのが伝わってきて、安心してお任せすることができました」

このようなお言葉をいただくことが、私たちにとって何よりの励みです。

私たちは、単に火葬という作業を行うのではありません。ご家族様の大切な思い出と、愛するペットへの感謝の気持ちを、天国まで届けるお手伝いをさせていただいているのです。

ささやかではありますが、お見送りの記念として、お骨の一部を納めることができる「形見カプセル」を、すべてのご家族様にプレゼントさせていただいております。

キーホルダーとして持ち歩くことで、「いつでも一緒にいるよ」と感じていただければ幸いです。

 

安心してお任せいただくために(費用と対応エリア)

 

ペットとのお別れは、ただでさえお辛いものです。

そこに、費用に関する不安が加わることのないよう、アーバンペット葬儀社では、料金体系を明確に、そして誠実に設定しています。

費用につきましては、ホームページに記載されている料金がすべてです。

ホームページに掲載されている料金以外、追加料金は一切いただきません。

(※夜間・早朝のご火葬をご希望の場合のみ、別途料金を頂戴しております)

お見積もり後の、不当な追加請求などは決してございませんので、どうぞご安心ください。

大切なご家族とのお別れに、心から集中していただきたい。それが私たちの願いです。

また、私たちは、迅速にご家族様のもとへ駆けつけられるよう、広範囲なエリアに対応しております。

対応エリア

  • 東京都:23区全域(特に江戸川区、江東区、葛飾区、練馬区、大田区、町田市などを中心に、全域へお伺いします)

  • 千葉県:全域

  • 埼玉県:南東部

  • 神奈川県:川崎市・横浜市

いつ、いかなる時でもご家族様をサポートできるよう、お電話は24時間365日受け付けております。

深夜でも、早朝でも、もしもの時は、ためらわずにご連絡ください。

「こんな時間に申し訳ない」などと、お気遣いはご不要です。専門のスタッフが、いつでもご家族様の心に寄り添います。

 

結びに代えて

 

「世界動物の日」に寄せて、ペットとのお別れについてお話しさせていただきました。

長文になってしまいましたが、最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

愛するペットを失う悲しみは、経験した人にしか分からない、深く、重いものです。

その悲しみが、すぐに消えることはないでしょう。

たくさん泣いてください。たくさん思い出を語ってください。そして、ご自身を責めないでください。

あの子と過ごした温かい日々は、決して消えることのない、あなただけの宝物です。

私たちアーバンペット葬儀社は、そんなご家族様の心にそっと寄り添い、後悔のないお別れのお手伝いをさせていただくことで、少しでもお力になれればと願っています。

ペット火葬やペット葬儀に関して、ご不安なこと、ご不明な点がございましたら、どんな些細なことでも構いません。いつでも私たちにご相談ください。

最後になりましたが、今この瞬間も、動物たちと共に過ごすすべてのご家族様に、穏やかで幸せな時間が流れますように。

そして、虹の橋のたもとで安らかに過ごす全ての小さな魂たちに、心からの祈りを捧げます。

アーバンペット葬儀社

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アーバンペット葬儀社では東京都23区・町田市・千葉県全域・埼玉県南東部・神奈川県川崎市・横浜市でペットの火葬・葬儀を承っております。

. ご遺体は全てのプランで完全な個別火葬を致します。(立会も可能です) . 年中無休 am6:00~pm11:00 葬儀は24時間対応しております。 . 当日の葬儀・火葬も承ります。 .

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