【11月1日は犬の日】「ありがとう」を伝えるために。犬との暮らしで本当に大切なこと、そしてシニア犬介護(老犬介護)で心掛けたいこと

2025/11/01 ブログ
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皆様、こんにちは。

アーバンペット葬儀社のわたなべです。

昨日で10月が終わり、今日から11月。

そして、本日11月1日は、何の日かご存知でしょうか。

そうです。犬の鳴き声「ワン(1)ワン(1)ワン(1)」の語呂合わせから、「犬の日」とされています。

この「犬の日」は、私たちにとって、特別な意味を持つ一日ではないでしょうか。

今、この瞬間も、私たちの足元で安心しきった寝息をたてている愛犬へ。

そして、今はもう虹の橋のたもとで、私たちを静かに見守ってくれている、かけがえのないあの子へ。

改めて「うちの子でいてくれて、本当にありがとう」と、感謝の気持ちを伝える、とても素敵な日だと思うのです。

私たちアーバンペット葬儀社は、その業務を通じて、日々、多くのご家族様のお別れの場に立ち会わせていただいております。その度に、犬という存在が、どれほど深く、強く、ご家族様の人生に寄り添い、どれほどの喜びと温もりを与えてくれていたかを、痛いほど感じています。

犬と暮らすということは、ただ「可愛い」という感情だけではありません。

その命の始まりから終わりまで、その犬生の全てを引き受け、「家族」として守り抜くという、重くも尊い「責任」と「覚悟」が伴うものです。

本日は、この「犬の日」に寄せまして、彼らと過ごす時間がいかに奇跡的なものであるか、そして、その大切な命が最期の瞬間まで「その子らしく」輝き続けるために、私たちご家族に何ができるのか。

特に、誰もがいつかは向き合うことになる**「シニア期(老犬介護)」**に焦点を当てて、わたくしわたなべの想いを、心を込めてお話しさせていただきたいと思います。

少し長いお話になりますが、どうか最後までお付き合いいただけましたら幸いです。


 

第1章:子犬期〜成犬期:「信頼」という名の絆を築く時間

 

皆様は、愛犬と初めて出会った日のことを覚えていらっしゃいますか?

ペットショップのガラス越しに目が合った瞬間、保護犬の譲渡会でそっと手を舐めてくれた瞬間…。数えきれないほどの命の中から、たった一つの縁で「うちの子」になってくれたこと。それは、本当に奇跡のような出来事です。

その小さな命を迎えた日から始まる、子犬期、そして成犬期。

この時期に、私たちご家族がすべき最も大切なことは、何でしょうか。

それは、「揺るぎない信頼関係」という名の、太く、切れない絆を築くことだと、わたくしは思います。

1. コミュニケーション:「言葉」ではなく「心」で聴く

犬は、人間の言葉を話すことができません。

しかし、彼らは全身を使って、私たちに必死に「想い」を伝えようとしてくれています。

嬉しい時にちぎれそうなくらい振るしっぽ。

不安な時に伏せられる耳。

何かを訴えかける、まっすぐな瞳。

雷の音に怯え、震える背中。

私たちは、つい人間の言葉で「どうしたの?」と問いかけてしまいますが、それ以上に、彼らが体で発している「声なき声」を、「心」で聴こうと努力することが大切です。

「あ、今、不安なんだな」「何かを要求しているな」「幸せだな」と、そのサインを察してあげること。

同時に、彼らもまた、私たちの言葉や表情、声のトーンを必死に理解しようと、毎日耳を傾けてくれています。その健気な努力に応えるためにも、私たちは、優しく、分かりやすい愛情表現を続けてあげる必要があるのです。

2. しつけ:「支配」ではなく、共に生きるための「ルール作り」

「しつけ」というと、何かを強制するような、厳しいイメージがあるかもしれません。

しかし、本来のしつけ(トレーニング)は、犬が人間社会で安全に、そしてストレスなく暮らしていくために必要な「共通のルール」をご家族様と一緒に学ぶ、楽しい時間であるはずです。

恐怖や罰で押さえつけるのではなく、できたら心から褒めてあげる「ポジティブトレーニング」が推奨されているのは、そのためです。

「おすわり」や「待て」は、ただ芸を覚えさせるためではありません。例えば、玄関から飛び出そうになった時に「待て」の一言でその子の命を守れる、「命のコマンド」にもなるのです。

また、子犬の頃の「社会化」も非常に重要です。他の犬や人、車やサイレンの音など、様々な刺激に「怖くないものだ」と慣れさせてあげること。それが、臆病さからくる無駄吠えや攻撃性を防ぎ、その子自身がリラックスして生きていくための「お守り」になります。

3. 健康管理:「愛情」の具体的な証(あかし)

  • 毎日のお散歩

    これは単なる排泄や運動のためだけではありません。ご家族様と歩調を合わせ、外の世界の匂いを嗅ぎ、季節の移ろいを感じる、犬にとって最も重要な「対話」の時間であり、ストレス発散の時間です。

  • 食事管理

    「美味しいね」「たくさんお食べ」と声をかけながら、その子の年齢、体質、活動量に合った食事を与えること。

  • 定期検診とワクチン

    「痛い思いをさせたくない」というお気持ちも分かります。ですが、言葉を話せない彼らのために、病気を「予防」し、「早期発見」してあげることは、ご家族様にしかできない、最も具体的な愛情表現であり、責務です。

これら全てが積み重なり、「この人と一緒にいれば安心だ」「この人は僕(私)を守ってくれる」という、絶対的な信頼関係が築かれていくのです。


 

第2章:シニア期(老犬介護):「ありがとう」を形にする、尊い時間

 

元気いっぱいに走り回っていたあの子も、いつしか7歳、8歳を過ぎ、「シニア」と呼ばれる年齢になります。

犬の平均寿命は、この数十年の医療の進歩や食事の改善で飛躍的に延びました。それに伴い、私たち飼い主が「老犬介護」と向き合う時間は、ごく自然な、当たり前の「第二の犬生」となりました。

「老い」は、決して病気ではありません。

動きはゆっくりになり、寝ている時間が増え、目や耳が不自由になっていく。それは、ご家族様との絆を、さらに深く、穏やかに紡ぎ直していく、かけがえのない「尊い時間」の始まりです。

私たちアーバンペット葬儀社は、お見送りの場で、介護を頑張り抜かれたご家族様から、こんなお言葉を伺うことがあります。

「介護は本当に大変だったけれど、あの子が最期までそばにいてくれて、幸せだった」

「もっと、何かしてあげられることがあったんじゃないかと、後悔ばかりです…」

だからこそ、わたくしは強くお伝えしたいのです。

シニア期(老犬介護)は、「お世話」の時間ではなく、これまでにもらった全ての愛情と感謝を、今度は私たちが「形にしてお返しする時間」なのだと。

1.「老い」のサイン。それは「助けて」のサイン

  • 「最近、寝てばかりいる」

  • 「大好きだった散歩に行きたがらない」

  • 「小さな段差でつまずくようになった」

  • 「目が白っぽくなってきた(白内障)」

  • 「呼んでも、気づかないことが増えた(聴力の低下)」

  • 「夜中に、理由もなく鳴き続ける(認知症の兆候)」

これらは、シニア犬によく見られる変化です。

どうか、これを「もう年だから仕方ない」と片付けないであげてください。

散歩を嫌がるのは、関節が痛い(関節炎)のかもしれません。

寝てばかりいるのは、体のどこかに不快感があるのかもしれません。

夜鳴きは、昼夜が逆転し、不安でたまらないのかもしれません。

そのサインの裏に隠された「痛み」や「不安」を取り除いてあげること。それが、シニアケアの第一歩です。動物病院の先生とよく相談し、痛みを和らげるお薬やサプリメント、生活環境の見直しを検討してあげてください。

2. シニア犬介護の具体的なポイント:「QOL(生活の質)」を守る

QOL、すなわち「生活の質」。

それは、「その子らしく、快適に、尊厳を持って生きること」です。

  • 食事(最期まで「食べる喜び」を)

    筋力が落ちると、うつむいて食べる姿勢が辛くなります。食器の位置を高くする台を置いてあげるだけで、驚くほど食べやすくなることもあります。

    歯が弱くなれば、硬いドライフードは食べられません。ぬるま湯でふやかしたり、ウェットフードやペースト状の介護食に変えたりする工夫を。

    食欲が落ちた時は、少し温めて匂いを立たせてあげるだけで、クンクンと鼻を鳴らしてくれるかもしれません。

    「自力で食べる」という喜びを、最期までサポートしてあげてください。

  • 排泄(「尊厳」を守る)

    トイレの失敗が増えるのは、筋力の低下や、我慢がきかなくなること、認知機能の低下が原因です。決して、怒らないであげてください。あの子自身が一番、戸惑い、悲しんでいるのです。

    おむつの活用も、素晴らしい選択です。ただし、皮膚は非常にデリケートです。汚れたらすぐに交換し、蒸れないように優しく拭いてあげる「こまめなケア」が必須です。

    「大丈夫だよ、スッキリしたね」「綺麗になって気持ちいいね」その一言が、あの子のプライドを守ります。

  • 寝床(「床ずれ(褥瘡)」との闘い)

    シニア犬介護で、わたくしが最も重要だと感じるのが、この「床ずれ」の予防です。

    寝たきりになると、同じ場所が圧迫され続け、そこの血流が途絶え、皮膚が壊死してしまいます。これは、激しい痛みを伴い、一度できてしまうと治すのが非常に困難です。

    予防こそが、最大の介護です。

    高反発の介護用マット(低反発は体が沈み込むためNGです)を使い、体重を分散させてください。

    そして何より、**最低でも2〜3時間に一度の「体位変換(寝返り)」**を、飼い主様の手で行ってあげてください。

  • 運動・刺激(「心の健康」を保つ)

    歩けなくなったからと、ずっとお部屋の中にいては、心の光まで消えてしまいます。

    犬用のカート(車椅子)やスリング(抱っこ紐)を使って、大好きだったお散歩コースに連れ出してあげてください。

    自分で歩けなくても、太陽の光を浴び、風の匂いを嗅ぎ、ご近所さんの声を聞くことは、最高の「心の栄養」になります。

    寝たきりでも、優しく体をマッサージし、「気持ちいいね」「大好きだよ」と声をかけ続けること。その手の温もりと声だけが、あの子の世界の全てになるのです。

3. 飼い主様の心のケア:「介護疲れ」と「罪悪感」

ここまで読んで、お気づきかと思います。

老犬介護は、決して綺麗事だけではありません。

特に、夜鳴きが続くようになれば、ご家族様は眠ることもできません。床ずれ予防のための体位変換は、24時間続きます。

心身ともに疲弊し、「もう嫌だ」「いつまで続くんだろう」と、ふと思ってしまう瞬間があるかもしれません。

どうか、そんなご自身を「愛情がない」と責めないでください。

それは、あなたが冷たいのではなく、それほどまでに、介護が過酷だという証拠なのです。

「私(僕)が全部やらなきゃ」と、一人で抱え込むこと。それが一番、危険なことです。

私たちアーバンペット葬儀社が日頃から深い信頼を寄せている、江戸川区の「ペットケアサービスLet’s(株式会社レッツ)」代表、三浦裕子様は、まさにこうしたペットのシニアケアや介護、ペットシッターの最前線で活躍されているプロフェッショナルです。

三浦様は、ペットのQOL(生活の質)を守ることはもちろん、それと同じくらい「飼い主様の心の健康を守ること」を大切にされています。

三浦様のような専門家は、きっとこうおっしゃるはずです。

「プロの手を借りることは、決して愛情の放棄ではありません。飼い主様が心からの笑顔で『大好きだよ』と言ってあげられること、その余裕を持つことこそが、ペットにとって一番の幸せなのです」と。

デイサービスやショートステイといった専門の施設に一時的に預け、ご家族様が休息をとる「レスパイトケア」という考え方も、今、とても重要視されています。

介護は、短距離走ではありません。いつ終わるとも知れない、長い長いマラソンです。

どうか、ご家族様だけで頑張りすぎないでください。頼れるサービス、頼れる人を、ためらわずに頼ってください。


 

第3章:お別れの時(看取り)と、その先へ

 

どれほど心を尽くした介護も、いつか必ず「お別れ」の日を迎えます。

「延命治療」と「ターミナルケア(終末期医療)」。

その選択は、ご家族様にとって、人生で最も重い決断の一つになるかもしれません。

どこまで治療を頑張るのか。どこからは、痛みや苦しみを取り除く「緩和ケア」に切り替え、穏やかな最期(看取り)を選ぶのか。

そこに、正解はありません。

獣医師の先生と何度も、何度も話し合い、ご家族様が「この子のために」と悩み抜いて出した答えが、そのご家族にとっての唯一の「正解」です。

もし、ご自宅での看取りを選ばれたなら。

最期の瞬間まで、あの子は、大好きなご家族様の声を聞き、温かい手のぬくもりを感じているはずです。

「大丈夫だよ、怖くないよ」「ずっと一緒だよ」「ありがとうね」

その声が、何よりの安心材料となって、あの子を虹の橋へと穏やかに導いてくれます。

そして、その尊いお別れの「後」を、静かに、心を込めてお手伝いさせていただくのが、私たちアーバンペット葬儀社の役割です。

介護を頑張り抜いたご家族様の多くが、「最期は、住み慣れた我が家から、大好きだったこのリビングから送り出してあげたい」とおっしゃいます。

私たちがご自宅までお伺いする「訪問火葬」は、まさに、そのご家族様の最後の愛情表現にお応えするためのものです。

皆様が「ここまで本当に頑張ってくれて、ありがとう」「うちの子でいてくれて、世界一幸せだったよ」と、後悔ではなく、深い感謝と愛情でお見送りできる。

私たちは、そのための「時間」と「空間」を、心を込めてご用意させていただきます。

「犬の日」に、改めて思います。

ペットロスは、愛した証拠。悲しくて当たり前なのです。

介護で苦労したあの日々も、お別れした直後は「もっとできたはず」と後悔に苛まれても、時が経てば、その全てが「あの子と必死で生きた、かけがえのない愛おしい時間」であったと、多くのご家族様が振り返られます。

虹の橋で待ってくれているあの子は、きっと、介護で疲れたご家族様の顔ではなく、最期までそばにいてくれた、大好きな笑顔を覚えているはずです。


 

結び:「犬の日」に、最大の感謝を込めて

 

「犬の日」は、犬たちの、あのまっすぐで、見返りを求めない、無償の愛に、私たちが改めて感謝する日です。

子犬からシニアまで、彼らの犬生全てに寄り添い、どんな姿になっても「可愛いね」「大好きだよ」と声をかけ、その尊厳を守り抜くこと。

それが、私たち飼い主の「責任」であり、同時に、彼らから与えられる何物にも代えがたい「喜び」です。

今、この瞬間、シニア犬の介護で悩み、眠れない夜を過ごしていらっしゃるご家族様がいらっしゃれば、どうか、決して一人で抱え込まないでください。あなた様の愛情は、必ずあの子に伝わっています。

そして今、元気いっぱいのワンちゃんと暮らしていらっしゃるご家族様は、その「当たり前の日常」が、どれほど奇跡的で幸せなことであるかを胸に、今夜はいつもより少しだけ長く、その温かい体を抱きしめてあげてください。

私たちアーバンペット葬儀社は、お見送りのご相談はもちろんのこと、皆様が愛犬と過ごす「今、この瞬間」が、後悔のない、愛に満ちた輝かしい時間でありますよう、心から、本当に心から応援しております。

皆様と、大切なご家族であるワンちゃんたちに、穏やかで幸せな時間がいつまでも続きますように。

アーバンペット葬儀社

 

ウェブサイト: https://420160.co.jp/

 

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